岐阜の税理士 鷲見のつぶやき

経営や生活にかかる税務の話題を中心に、その時々 自分の気になった話題を取り上げます。 わかりやすくを心がけますので 専門家の方から見れば ? と思われる個所があるかもしれませんがご容赦を。 ( 書いていることは その時の法令に従ってますし すべて私見です。)

担税力

所得税入門2(所得の種類)

 所得税の話を続けます。

 前回 所得税の計算の基となる収入はその生ずる形態に応じ10種類に分類されることをお話ししました。

 これは税を担う力( そのままですが 担税力 といいます。)は その収入の源泉ごとに差異があるという考え方に基づいています。
 ですから 分類も 収入の生じる形態という視点からされています。

  担税力を考慮する理由を一言でいえば  課税の公平性 ということです。

 簡単に言えば 銀行利息として得た10万円 と 一生懸命働いて得た10万円 同じ10万円ですが その収入を得るために費やしたものは大きく違いますよね。
 それなのに 同じ10万円だから税金も同じ額だけ払いなさい と言われても納得いきませんよね。
 同じ収入に同じ税金は 公平 ではないということです。
 公平性は 金額の公平ではなく 税金の計算に担税力を考慮することで確保されるということです。

 所得の分類に話を戻します。

 分類は4つのグループに分けることができます。

 まず継続的に発生する所得のグループ。
  ① 利子所得  ② 配当所得  ③ 不動産所得  ④ 事業所得  ⑤ 給与所得 の5種類です。

 次は その所得を得るために基本的に長い年月を要する所得のグループ。
  ⑥ 退職所得  ⑦ 山林所得  ⑧ 譲渡所得  の3種類が該当審査す。

 そして 偶発的な所得として  ⑨ 一時所得 があげられます。

 最後は 上記のいずれにも分類されない所得として ⑩ 雑所得 という所得があります。

 次回からは 所得ごとの説明をしたいと思います。

 

所得税入門 1

 12月になると 別にこれといってやることがあるわけではないけど慌ただしく感じてしまうのはなぜでしょう

Σ(`□´/)/

 年末調整の準備もそろそろですね。
 生命保険の控除証明も年払いだと結構早くに送られてくるものもあって何処に置いたか忘れちゃうんですよね。

 そして ちゃんと置き場所決めておけばよかった  なんて毎年同じこと思うんです。

 そういうことで 年末調整がらみの所得税の話をします。   ( ´∀`)つ

 税金は 納付の仕方で分けると 納税者本人が納付する 直接税 と 直接納付するんじゃないけど まわりまわって納付される 間接税 に分けることができます。

 間接税で身近なのが 消費税等 。 
 もの買って支払うときの金額には消費税等が上乗せされてますよね。
税金なのにお店の人にお金渡してます。 お店は 消費税の申告をして納付します。買った人が直接でなくお店などを通じて納付する税金だから 間接税 って言います。

 所得税も サラリーマンだと給与から天引きされてて 直接払ってないけど 直接税 なんです。

 基本的に 納税者が自主的に1年間に得た所得から税額を計算して税務署に申告。 納税者がその申告書に記載された税額を納付するので 直接税。

 所得っていうのは 金銭等の収入から、その収入を得るために払った金銭等を引いた金額のことです。

 所得税法では その所得を 10種類に分類して その種類ごとに 引ける金額や 税金の計算のもととなる金額の計算方法を決めています。

 なぜ10種類に別けるかっていうと、 収入を得る方法っていくつもありますよね。
 部屋や建物を貸すことで発生する 賃貸収入。  働くことによって得る 給与所得。
 仕入れしたり作ったりした商品などを売って得る収入。
 銀行にお金を預けると 利子がつくけどそれも収入。

 同じお金を得るのにもその方法によって かかる手間や労力が違いますよね。
 
 だから あなたはいくら持ってますからこれだけ税金を納めてください。 じゃなくて
その収入を得るために費やしたもの( お金や労力など)を考慮して税額計算の基となる所得をきめるように
所得が別けられています。

 次は その所得の種類について話します。